骨粗鬆症

骨粗鬆症の発病には、加齢や閉経以外にも食事や運動の習慣などが深く関わっています。
そのため骨の生活習慣病とも呼ばれ、食事療法や運動療法も骨粗しょう症の予防には欠かせません。しかし、骨粗鬆症と診断された場合には薬が治療の中心となります。

主な治療薬

  • ①活性型ビタミンD3製剤

    食事で摂取したカルシウムの腸管からの吸収を増す働きがあります。また、骨形成と骨吸収のバランスも調整します。
  • ②ビスフォスフォネート製剤

    骨吸収を抑制することにより骨形成を促し、骨密度を増やす作用があります。骨粗鬆症の治療薬の中でもっとも有効性が認められている薬です。ビスフォスフォネートは腸で吸収され、すぐに骨に届きます。そして破骨細胞に作用し、過剰な骨吸収を抑えるのです。 骨吸収がゆるやかになると、骨形成が追いついて新しい骨がきちんと埋め込まれ、骨密度の高い骨を形成します。
  • ③SERM(塩酸ラロキシフェン)

    骨に対しては、女性ホルモンのエストロゲンと類似した作用があり、骨密度を増加させますが、骨以外の臓器( 乳房や子宮など) には影響を与えません。
  • ④カルシトニン製剤(注射薬)

    骨吸収を抑制する注射薬ですが、強い鎮痛作用も認められています。骨粗鬆症に伴う背中や腰の痛みに対して用いられます。
  • ⑤テリパラチド製剤(注射薬)

    骨を作る細胞である「骨芽細胞」の働きを高める効果を持つ薬剤です。米国FDAをはじめ、80カ国以上で認可されています。テリパラチドは、遺伝子組換えで作ったヒト副甲状腺ホルモン剤です。

機器

骨密度測定機

骨密度測定器 (ALOKA DCS600-EX )による即日検査が可能です。