関節リウマチ科

関節リウマチは、本来生体にある免疫機能が何らかの異常をきたし、自ら関節を異物(抗原)と認識し誤って攻撃・破壊してしまう膠原病の一つです。

アメリカリウマチ学会の診断基準(ARAの診断基準)

【1】
朝のこわばりが、少なくとも1時間以上にわたってみられる。
【2】
3つ以上の関節に炎症による腫脹がみられる。
【3】
手指の付け根の関節、手指の第2関節に炎症による腫脹がみられる。
【4】
左右対称の関節に炎症による腫脹がみられる。
【5】
皮下結節(リウマトイド結節)が肘や膝にみられる。
【6】
血液検査でリウマチ因子が陽性である。
【7】
レントゲン検査で、手の関節に骨の萎縮などの変化がみられる。

1987年にアメリカリウマチ学会によって提唱された診断基準です。 上記の7項目のうち、4項目以上にあてはまる場合を関節リウマチと診断するとされています。

日本リウマチ学会の早期関節リウマチの診断基準

【1】
1つ以上の関節で、圧痛や動かしたりすると痛みを感じる。
【2】
2つ以上の関節に炎症による腫脹が認められる。
【3】
朝のこわばりを認める。
【4】
リウマトイド結節が肘や膝に認められる。
【5】
血液検査で血沈に異常がみられる、あるいはCRPが陽性である。
【6】
血液検査でリウマトイド因子が陽性である。
 

早期関節リウマチの診断基準として、以上の6項目のうち、3項目以上にあてはまる場合を早期関節リウマチとして、治療が必要であるとしています

治療法

近年、膠原病に関する薬物治療は飛躍的な進歩を遂げ症状の緩解はもとより完治に近い状況を獲得するまでに至りました。
当院においては最新のエビデンスに基づき種々の高リウマチ薬(DMARDs)やMTX、生物学的製剤等による薬物療法を行っています。
関節リウマチの治療の目的は、関節炎の緩和のみならず、日常生活の諸動作や生活の質を維持し健常人となるべく同様の生活を送れるようにするようになることです。

ご負担について

所属健保の種類や年齢、障害者手帳の有無などによって異なります。
また、区市町村によって医療費の補助などの違いがあります。障害者手帳申請をしていない方は、診察を通じて障害等級の認定書類を作成します。